#:プライバシーを確保しつつ居住性も高めて/いわき市中央台
ニュータウンの片側2車線の大通りに面した区画。信号機のある交差点に接した角地で、最初に求められたのがプライバシーの確保でした。
その方法は2つ。生垣か塀ですが、生垣は遮蔽垣として機能するには数年の養生期間が必要になります。一方、コンクリート塀や遮蔽フェンスはコスト高になる上、協定上の制限で敷地境界から離して設置しないといけないので、個性的なレイアウトにならざるを得ないこと。さらに御依頼者の年齢を考えると、価値観やライフスタイルの変化も考えられるので、個性的で高額な長耐久構造物を作るのはリスクが大きいと考えました。
で、デザインの自由度が高く、相対的に低コストな板塀をベースに計画しました。そのデザインは、飽きの来ないシンプルなものにしましたが、退屈な景色にならないためと強度の面から、平面的にも高さ的にも変化をつけて、樹木を沿えることによって落ち着かせました。
さらに、各部屋の遮蔽性を下図でチェックして、板塀で隠しきれないところは、ラティスフェンスや常緑樹などで複合的に隠すことにしました(最終的には、この図より板塀を増やしています)。
板塀の遮蔽率は90%で設計しましたが、植栽と併用しているので、視覚的なプライバシーは確保できました。街路樹が借景になってくれたので、植栽に奥行き感が出ています。
